『Head First Kamen Ride—頭とからだで覚える平成仮面ライダーの基本 』へ参加してきました!
仮面ライダー勉強会に参加してきました!
- 平成22年2月22日20時 仮面ライダー勉強会こと『Head First Kamen Ride—頭とからだで覚える平成仮面ライダーの基本』へ参加してきました
- 公式サイト http://sites.google.com/site/kamenriderbenkyoukai
krbの世界へ
- ※本編に関係のない駄文です。
古い物と新しい物が共存するステキな街(って松本幸四郎がCMしてた気がする)、日本橋へ到着。
会場となるビルの豪華さにちょっとひるみました。
案内板に指示されたフロアにたどり着くも、人影なし。
ぞくぞくエレベータで参加者さんが集まってくるも、会場入り口が見あたらず、少しの間右往左往。
10人くらい集まったところで、気持ちの悪い人形が現れ、
「さあ、ゲームを始めましょう。生き残るための」
みたいなことになってもおかしくない状況でした
でしたが、すぐに係の方が現れ、会場へ案内してくださいました。
ありがとうございました。
トイレの場所など、簡単な説明をいただいた後、いざ会場へ
ステキな御会社のエントランスがお出迎えしてくださいました。
※ところで御会社名ってお出しして良いものなのでしょうか???
会場となる会議室へ入ると、間仕切りに掛けられた、ライダー大戦のタペストリーがお出迎え。
とてもイカしてます。
会場入り口には、参加者名が印字されたシールと、
ペットボトルのミネラルウォーターとお茶が用意されていました。
至れり尽くせりです。ブラボー、おお、ブラボー。
二台の大型ディスプレイを車座に囲む形で、キャスター付きの椅子がぐるり並べられており、
すでに半数ほど、参加者さん方が着席済みでした。
「ライトニングトークスの達人達のすべてをメモしてやる!」
気合いの元に、macbook(proじゃないアルミ)を取り出しました。
見るとMacBookの方が其処此処にいらっしゃり、少し安心しました。
と、ここで気をよくして、仕込んでおいたディケイド&Wの仮面を取り出しました。
ちょっと笑いが欲しくて、持ってきたのですが、
会場の空気に呑まれる、なんか急に緊張してしまい
もう心臓ばっくんばっくんいってましたよ。
もうね、すごい、すごいばっくんばっくん。
私が女子高生だった頃、あこがれの先輩に恋文を渡したあの夏の日、位ばっくんばっくんしてましたよ。
あ、まちがえた、自分、高専の機械科(ほぼ男子校)出身だった。
あと、自分三十路前の成年男子だった。あぶないあぶない。
と、ちょっと「これもしかして心臓飛び出てくるんじゃないかな?」
ってくらいドキドキしながら、2,3分逡巡した後、
意識も一周回って「まあこんな場所で仮面を被れる機会はそうそう無いだろう。きっとみんなクスッと笑ってくれるよ」
という結論に至り、そっとディケイドの面を被ってみました。
ええ、みなさん面識も無いわけで、「あー、残念な人がいるなー」くらいにしか思いませんよ
しばし仮面を装着したままお話を伺った後、そっと仮面を外しました。
くだらない話を長々とすみませんでした。
以下、メモを取らせていただいた内容をつらつらと上げさせていただきたいと思います。
誤って認識してしまった内容などありましたら、是非コメントいただければと思います。orz
はじめに
- 企画立案の角征典さんが中央へ立ち、開会の挨拶を賜りました。
3つの目標
1. 「幾つもの世界を巡る」
-
- 異業種をつなぐ物語をみんなで紡ごう
2. 「ゾクゾクするねぇ」
-
- ライダーに関わるステキ知識を持って帰ってください!
3. ※三つ目聞き漏らしてしまいました!
実にすばらしいコンセプト!
ちなみに、今回のライトニングトークスはドラではなくDX音撃棒が終了の合図です!キリッ
基調講演
仮面ライダーとは
- 「作品」としての仮面ライダー
- 石ノ森章太郎による「異形のヒーロー」
- 「異形」が「異能」を生む
- 同族同志が殺し合うのがモチーフ
- 「番組」としての仮面ライダー
- 「表象」としての仮面ライダー
- ウルトラマンと仮面ライダー
- 特撮「冬の時代」?
1. 90年代後半 平成特撮ルネサンス?
2. リアリズムの輸入経路
ガンダム
↓
パトレイバー → エヴァ、ガメラ、ティガ → 踊る大捜査線
↓ ↓
→ ライダークウガ
3. 「95年の思想」
- 「仮面ライダークウガ」(2000)
- 「仮面ライダーアギト」(2001)
- 「仮面ライダー龍騎」(2002)
- 平成ライダーの方向性を決定づけた一作
- バトルロワイヤル系の代表作
- 「戦わなければ生き残れない」
- 正義とは人間の欲望とイクォールである
- 「正義」も「ヒーロー」も前提として「複数」
- 変身能力の「外部化」が明確化した作品
- (これまでのライダーにあった)トラウマも運命も全く関係がない「超能力」
- 老若男女がカードを掲げるオープニングに象徴される「カードがあれば誰でもヒーローになれる」というコンセプト
- 龍騎では、「自分が何であるか」が変身のキーではなく、「自分が何をしたいか」が変身のキーとなっている
- 現代における特異点
- 「王蛇」は目的がないからこそ強い
- 普通は、人は「目的」が満たされると弱くなる
- 龍騎における「敵」とは「自分以外の正義」
- 「仮面ライダー555」(2003)
1. 巧が迷う=>戻るの繰り返し
2. 3×3のコミュニケーションの連鎖
3. そもそも小説版には登場しないスマートブレイン者
- 「仮面ライダー剣」(2004)
- シリーズのターニングポイント
- コンセプトは「職業ライダー」 (第一話で失業しますが)
- 「職業倫理」という名の「正義」
- しかし後半は事実上放棄される
- 残されたのは「異形」というテーマ
- 始×剣崎(のBL展開)へと話は進んでいく
- また、カードゲーム的コンセプトが非常に洗練された作品
- 敵を倒す > カード化する > カード化された能力を行使できる
ところでブレイドといえば、やっぱりこの画像ですよね!
- 「仮面ライダー響鬼」(2005)
- 「仮面ライダーカブト」(2006)
- 「仮面ライダー電王」(2007)
- 「仮面ライダーキバ」(2008)
- 「仮面ライダーディケイド」(2009)
- 「仮面ライダーW」(2009〜2010)
- まとめ
- 平成仮面ライダーのクリティカル・ポイント
1. 「正義」なき時代の「ヒーロー」像の構築
- 高寺 路線 「こんな時代だからあえて幼児的正義を志向」(安全)
- 白倉路線「正義無き時代」を受け入れる(危険)
2. 「変身」の意味づけの変化
3. ドラマ(コンテンツ)とデータベース(アーキテクチャ)の間で
- 事実上物語が展開していない「555」
- ドラマとして体をなしていない「電王」
ああー最後は駆け足になっちゃってわかりませんでした。
- 質疑応答
Q. 敵の不在に対する、今後の敵の設定の、新たな可能性は?
- ちょうど現在放映中のダブルは、
- 翔太郎とフィリップは仮面ライダーの力で世界(風都)を守っている
- 園崎家は「やくざ的」な力ではあるが、また同じく世界(風都)を守っている
- ともに(思想、方法は違えども)世界(風都)の平和を守るという意志をもっている
- この「敵」の存在はとても新しいモノではないでしょうか?
A. ダブルの世界は「安心」を担保している
- あえて、敵のない世界を展開しているのではないか?
- ※もうちょっと詳しくお話しされていましたが、メモが追いつきませんでした
Q. 平成ライダーはあまり見ていないのですが、昭和ショッカーはどこに行ったんですか?
A. ディケイドにいっぱいいます!ライダー大戦を見てね!
Q. ウルトラマンと仮面ライダーの人気の開きの原因は?
A. 3つほど要因が考えられます。
- 一つ目は、仮面ライダーの方が客の年齢層が広いからではないか?
- (仮面ライダーのマーケティングターゲットの広さに比べて、やはりウルトラマンのターゲット層は男子に絞られているように見える)
- マーケティングターゲットの違いなどの、外在的な要因
- 二つ目は、白倉プロデューサをはじめとする制作陣の挑戦的試みが指示された、という内的要因
- 三つ目は、ウルトラマンって一言で言うと「軍隊」なので、
- 近代的な国民国家が順調に運営できていた頃の人なら共感できたろうが、
- 現代に生きる個を尊重された我々が、「お国のために戦う」というコンセプトにどれだけ共感できるか?という要因
- などがあるのではないか、と思われます。
多少批判的な言葉もありましたが、都度仮面ライダーへの愛を語る宇野さんのお話は、とても面白く聞き入ってしまいました。
持ち時間がが1時間の予定が1時間半になってしまったことも、ご愛敬でしょう!
運営の方は大変だったと思いますが!
宇野さん、スタッフの皆様、貴重なお時間をありがとうございました!
LT00 私が仮面ライダーカブトを好きな理由
LT01 結局誰が一番つよいの?平成ライダー
- 発表者
- 八木さん
- @connvoi_tyou
- ヤフーのエンジニアさんですって!ステキ!
- 平成ライダーの中で誰が一番強いのか!
- クウガ・アギト・龍騎
- 555・ブレイド・響鬼
- ファイズアクセルつよい!
- カブト・電王・キバ
- 共通するのは「時間を超えてなんとかする人たち」
- ハイパーカブトがつよい!
- 料理もうまい!
- はやくてうまいライダーはカブト!
- ディケイド・W
- MOVIE大戦での、ディケイド(激情態)チート過ぎる
- じゃあディケイド最強?
- 大人の世界は腕力だけが強さではない!
- お金も強さ!(マネードーパントの画像とともに)
- 歴代売り上げ最強は
1. 龍騎 139億円
2. 555
3. ディケイド&W
4. 電王
- 強さのまとめ
- 高収入でつよいディケイド
- 低所得だけどつよいカブト
- お笑い担当で一芸入社の電王
- みたいなー
龍騎の売り上げが(今のところ)最高額だということに驚きました!
LT02 よくわかるオンドゥル語
- 発表者
- 赤井駿平さん
- @flexfrank
- 「本当に裏切ったんですか!」−>「オンドゥルルラギッタンディスカー!」
- ※映像が流れて、場内爆笑
- かけ声が「ウェーイ!」
- ネタ要素が高いですが、後半のお話はいいですよ!
- 「オンドゥル語変換プログラム作っちゃいました」
- オンドゥル語変換 http://flexfrank.net/cgi/ondl
- センター試験一週間後に作成しました。
- まさかの作者さん登場
- 6年放置してます。でも一日1000リクエストがある。すげー
- ついにディケイドでオンドゥル語が復活!
- ケンジャキ君は変わらず居てくれましたね
- オンドゥル語変換キングフォームが誕生します
好きなことが出来て、みんなに使ってもらえる環境が作れる、プログラマってステキな職業ですね!
LT03 仮面ライダーの論理と物理
- 発表者
- 川上さん
- id:chickencurry
- ゆるふわ料理ブログを連載しています
- 二人は一人で仮面ライダーだ!
- 仮面ライダーは昭和から二人で一人
途中、ちょっと難しくて分かりませんでした!すいません!
LT04 パタンライダーディケイド
- 発表者
- 角谷信太郎さん
- @kakutani
- 真打ち登場!
あまりに面白くて、メモを取る手も止めて見入っていました。
生でパタンライダーディケイドが見れるなんて、ライダー勉強会に来て本当に良かったと思いました。
LT05 Who watches the Kamen Riders
LT07 傍観者ディエンドの悲哀
- 発表者
- 岡島幸男さん
- @okajima_yukio
- 永和システムマネジメント本社(福井県)から駆けつけたそうです!か、漢だ!
- ディエンドってなあに
- ディエンドの能力その1
- 銃使い
- ディエンドは、仮面ライダーディケイドに出てくる(所謂二号ライダー)
- 2番目に登場するライダーは銃使いなことが多いです
- 2番目の射撃ライダーは、たいてい強くないことが多いです(涙)
- 銃使い
- ディエンドの能力その2
- ディエンドの能力その3
- カード化したライダーを、召還・使役する能力
- ところで、たくさんのライダーを召還してきたディエンド
- 特にのお気に入りなのは「ライオルーパー」(3回もつかってます)
- ところで、ライオルーパーは一万人もいます。(555公開当時の劇場版キャッチコピーより)
- つまり、使役コストが低い!(と思われる!)
- ディエンドは、経営者の視点をもつライダーなのです
- カード化したライダーを、召還・使役する能力
- ところでディケイドの強さってなんでしょう
- 状況に応じて能力を使い分けることができる
- 言語を自在に使い分けるプログラマのよう!
- そして、最後は世界を破壊して去っていく…
- 一方ディエンドは
- 所謂、狂言回し的な位置づけ
- 薄くプロジェクトに関与するマネージャの様ですね
ゲェー!!!(ゆでたまご風に)隣に座っていたイケメンが岡島さんでした。なんという。なんという。
ディエンドが経営者視点を持つライダーだとか、こじつけすぎて目から鱗です!
最終的に、司に美味しいところを全部持って行かれてしまうディエンドの悲哀を、
好き勝手やるプログラマに振り回されるプロマネに見立てを行うという離れ技。
心の中でスタンディングオベーションでした。
うちのプロジェクトマネージャも、実は内心
「ちゃんと僕を見ていてくれよ(バッキューン)」
と考えている訳ですね。ツンデレってやつですね!…いや、ないか
LT08 助監督、だった
- 発表者
- 黒須勇輝さん
- @skydog_gang
- 龍騎の劇場版の脚本をおもむろに
- 「龍騎の劇場版の助監督でした!」どひゃー、本物だよ
- うれしかったこと、感動したことを話したいと思います
- つらかったことを話すと5時間ぐらいになっちゃうので
- 助監督になった経緯
- お仕事内容
- 大道具の準備とかしてました
- 車のナンバーを決めたり
- 喫茶店のメニューを決めたり
- コルクボードの迷い犬を自宅の犬にしたりとか(なんと!)
- お茶の名前をつなげると当時好きだった女の子の名前になるとか(なんとなんと!)
- あと、爆破の実験をしてました
- 駐車場で爆発の実験してました。すごかった!
- でも映画版の爆発は全部CGでした!?あれ!?
- 大道具の準備とかしてました
- JACさんはすごい!(現JAE)
- アクション俳優はすごいです。
- 一つ一つの所作がものすごい正確
- 仮面ライダーガイをやっていた一條俊さん、実は同級生でした。
- でも別に友達ではないですwww
- 映像関係の仕事してますので、よかったら仕事をください!
まさかの中の人登場!
貴重なお話を伺うことが出来ました!
LT09 仮面ライダーGは歴代に入るか?
LT10 哀しみの仮面ライダー
全体の感想
平成仮面ライダーの深いお話と、すばらしいプレゼンを肌で感じることが出来る、すばらしい勉強会でした!
角さんが、「機会があれば、二回目を開催したいです。」と仰ってらしたので、是非今度は発表者として参加できればと思いました。
戦わなければ生き残れない!
ところで、宇野さんが「作家の西尾維新さんも、仮面ライダー龍騎のファンだと公言してます」と仰ってましたが、
西尾維新さん原作で週刊少年ジャンプに連載中の「めだかボックス」
今週の掲載分で登場人物が「俺は平成ライダー派だよ、仮面ライダー龍騎が好きなんだ」と言ってて、
タイミング良すぎて吹きました。
また、終了後に角谷さんにサインをいただきました。
「カメンライドゥ」のサインをいただいた方は、なかなか居ないんじゃないでしょうか!
とても嬉しかったです。
ライダーだけではなく、アジャイルな開発についても、しっかりみっちり学ぼうと思いました。
最後に、すばらしい勉強会を企画してくださった角さん、
運営をしてくださったスタッフの皆様
すばらしい発表で魅了してくださった発表者の皆様
有意義な時間を過ごさせていただき、本当にありがとうございました。
また、第2回、第3回の仮面ライダー勉強会を楽しみにしています。
ありがとうございました。